今回ご紹介するのは「ティラン・ロ・ブラン」(2007年 岩波書店発行)です。
本書はセルバンテスが著作「ドン・キホーテ」の中で騎士道小説の最高傑作と評し、また南アメリカ文学の大家マリオ・バルガス=リョサが冒頭の序文で「境界のない小説」と賛辞を送る程の「知る人ぞ知る」世界文学のマスターピースです。
著者のジュアノット・マルトゥレイは暴力的事件に首を突っ込み司直に追われる破天荒な人生を送った人物で、その生き方は本書の主人公ティランの姿に強烈なリアリズムを吹き込んでいます。
読書の季節に熱い男の騎士道物語。
秋の夜長のお供にぜひいかがでしょうか。
「ティラン・ロ・ブラン」
¥8400
(2007年/岩波書店発行/函入/定価16800円)
まんだらけ記憶×大予言は中野ブロードウェイ 4階です。
ご来店お待ちしております。
担当・中野