新装版が出ていて、12月にも新刊が出るようでが、こちらがオリジナル版です。
写真家の岩瀬禎之氏は明治37年千葉県御宿町生まれ。昭和8年6月に東京銀座松屋にて海女の個展を皮切りに、多くの個展を開催しました。
昭和32年に毎日新聞社主催日本写真美術展にて、この「海女の群像」が総理大臣賞に入賞。
高度経済成長によって海女たちは姿を消していきましたが、それに伴って自分の写真家としての生命も終わったというような岩瀬氏のあとがきに、胸を打たれます。
今はこうした風景を見ることはなかなか難しいですが、若い方や海外の方が
この写真を見れば、充分に美しさが感じることができると思います。
題字は林忠彦。