深澤要の遺言「美しいものから眼をそらしてはいけない」が頭から離れない人はハンカチ用意して通読したほうがよいですよ!こけし研究史の一級資料月刊「こけし手帖」の創刊号~454号までの揃いです。こけしに恋した昭和の男たちのエネルギーの注ぎ方がかっこよくて火傷しちゃいそう!!!
月毎に待ちこがれ、繰り返し読んだ古い手帖の頁を眺めながら思う。飢えた心に激しく点火し、飽かずその美を説きつくすそれらの人々のかっての風貌や、脈々と続く昔ながらの情熱、語られた折々のふるくあたらしきよきこけしの面影。そしてかえりみる、短からぬ半生の、いつのまにか過ぎてきたそのなかばに、いつもよりそっていた机辺のこけしの、一きわあえかに目に沁みる微笑を。
北川太一「手帖への感謝」
創刊は昭和30年2月。編集は号によって違いますが土橋慶三、今村秀太郎、柴田長吉郎等が担当。創刊時の表紙は武井武雄。のちに半年ごとに違う工人の描彩を用いるスタイルになりました。
創刊号~467号(うち455欠) 経年のシミ、ヨゴレあり ¥157500