2011/11/15

【中野店】発禁本、赤線写真集など










別冊太陽の城一郎先生監修の発禁本でも紹介されている雑誌、「猟奇」の創刊号から終刊5号までの揃いが入荷しました。加藤幸雄編、茜書房。
戦後、法律によってはじめて摘発されたカストリ雑誌です。表紙は、創刊号が田口泰三、2号山名文夫、(北川千代三「H大佐夫人」、宮永志津夫「王朝の好色と滑稽譚」など3編がの猥褻物頒布によって摘発)、3号~5号は不明。(どこかに書いてあるかもしれませんが見つけられませんでした)
昭和22年、情勢によって5号で終刊とやむなきに至った「猟奇」は、昭和23年から出版社を変更し復活しています。

5冊セット¥15750-



性生活の会員記録雑誌「生活文化」の創刊から終刊の14号の揃いです。前述の「別冊太陽発禁本」によれば、「生活文化」とは、戦後の半地下潜行的な会員制雑誌の代表的なもの。何度かの発禁で潰れた「あまとりあ」「人間探求」の血筋をひくもの、といわれているらしいです。編集発行は広橋梵。性心理学研究の大家、高橋鉄も寄稿しています。今からみたら中学生でも驚かないような内容だけど、後半からエスカレートしていって14号で遂に終了してしまったようです。創刊号は昭和28年、終刊号は昭和29年と短命でした。

「生活文化」(生活文化資料研究会) ¥8,400-





発禁本ではありませんが、同ジャンルとして紹介。常盤とよ子写真集「危険な毒花」です。横浜真金町遊郭、浅草六区など赤線地帯のルポルタージュです。アナウンサーからカメラマンに転向した著者による、娼婦たちの日常の風景。

「危険な毒花」(三笠書房・1957年10月発行) 帯、元パラ付 ¥21,000-

ちなみに城一郎の発禁本も1~3まで在庫あり。よろしくお願いします。
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