村山知義最初期の仕事、婦人之友社発行のお城シーリーズが入荷です。
今回出すのは、第三編の「ウヰルヘルム・テル」と第四編「プリンス、プリジオ」。口絵がカラーで掲載されている他は絵が表紙ぐらいで文章で構成されているので、知義の絵のファンにとっては少し残念なのですが、無いものねだりというもの。大正10年代発行のこの簡素な装丁の本をじっと見ていると感慨深いものがあると思います。
奥付けをみると第一編「ロービンフッド」、第二編「リップ・ヴァン・・ウィンクル」、第三編「ウヰルヘルム・テラー」、第四編「プリンス・プリジオ」、第五編が「或るコックの話」となっています。国会図書館の蔵書は一と五巻のみです。
個人的には新年初出しにふさわしいのではないかと思っております。
第三編「ウヰルヘルム・テル」(大正12年12月15日発行)
第四編「プリンス、プリジオ」(大正13年4月23日発行)
各¥26250-