旅行ガイドはおろか、他県(藩)との行き来、情報もままならなかった時代、当時の人の中にきっと「海の向こうに何があるのか?」と思っていた人も多かったと思います。
その頃の漂流体験を元にして書かれた、井伏鱒二の『ジョン萬次郎漂流記』や『北槎聞略』を元に書かれた井上靖の『おろしや国酔夢譚』などは異国漂流ものとしては有名であり、私も個人的に好きな書籍でもあります。
大袈裟に言ってしまうと、当時の異国漂流体験は「私たちが突然、宇宙のどこかの星へ行くようなもの?」なのかも知れません。その星で未知の文明やら、言語やら食文化に出あってしまったら、それはかなりの驚きだと思います。
本書は昭和37年、39年に発行された「異国漂流記集」、「異国漂流記続集」の2冊セットになります。現代語訳されていないのでちょっと読むのに苦労すると思いますが、図説のある項目もありますので興味のある方はどうぞ。
「異国漂流記集」、「異国漂流記続集」/2冊セット/¥5,250/状態:並/経年ヤケ
※こちらの商品は11月18日(木)店頭に出します。
まんだらけ記憶×大予言は中野ブロードウェイ4階です。