クロニック社が発行していたファッション誌「クロニック」が、戦争のために名称を変えたのが
この「東亜服装」。
昭和19年と激しくなっている最中なのでお洒落も何もあったものでなく、副題の「生活即戦闘 簡素即衆美」という理解しがたいキャッチコピーに考えさせられるものがあります。
防空頭巾や鞄、洋傘など、取り上げられているものは派手ではないですが、殺伐とした時代へのささやかな抵抗というか、この時代の雑誌にしては図案もカラーが多く、版型も大きいです。節約を強いられる中、少しでも読む人たちが楽しめればという想いからでしょうか。
いずれにせよ時代の資料としても貴重な雑誌だと思います。
¥8,400-